現場で役立つスクールカウンセラー養成セミナー第5回 「発達障がい」とスクールカウンセリング-具体的な関わりや助言、環境調整等について学ぶ- 7月4日更新
記事カテゴリ:専門家向け主催セミナー
本セミナーは、スクールカウンセリングマネジメント能力向上を目的に企画された「現場で役立つSC養成セミナー」の第5回目にあたります。
※「スクールカウンセリングマネジメント」とは、スクールカウンセラーが学校現場で役立つために必要なマネジメントの総称(筆者の造語)です。詳しくはこちら☟
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【セミナー概要】
セミナータイトル:現場で役立つスクールカウンセラー養成セミナー第5回
「発達障がい」とスクールカウンセリング
-具体的な関わりや助言、環境調整等について学ぶ-
講師 :瓦田穂垂
日時 : 2019年8月31日(土) 13時30分-16時30分
会場 :大阪市北区浪花町14-33 OMビル2F 会議室
最寄駅 :天神橋筋六丁目駅 ※10号出口から徒歩1分内
対象者 :SCの方、SCに関心がある臨床心理士
定員 :先着20名 ※定員に達し次第、締め切ります。
参加費 :3,000円 ※当日、会場でお支払いください。
申込方法:inquiry@youji.kawazumi.jp宛てに、「セミナータイトル」「お名前」「ご連絡先」「SC経験年数」「ご所属」「加入都道府県臨床心理士会」を記入しメール。
【講師紹介】
本セミナーでは、数多くの学校に永年勤務し、その実績の高さから、子ども・保護者・教員から厚い信頼を得ておられる瓦田穂垂先生を講師にお迎えします。瓦田先生は、発達の視点を大切にした臨床活動を展開されており、講師実績も豊富な先生です。
※現場で役立つSC養成セミナーは、肩書にこだわらず、現場で活躍している先生を講師に招き、具体的な助言や対応、取り組みについて、主体的に学べることが特徴です。
以下にセミナー内容について紹介しています(講師より)。
【セミナー内容】
はじめに
学校現場では発達に纏わる相談が非常に多い反面、“発達障がい”や“発達障がいの疑い”を主訴とするケースはごく一部です。多くは不登校や登校しぶり、人間関係のトラブル、問題行動や自傷行為、ストレスの身体化、生活習慣の乱れ等から相談場面に繋がります。一方で近年は、特別支援クラスに在籍する児童生徒や保護者からの相談も増えています。入り口は違いますが、そのどちらにも共通するのは、カウンセリングに並行して発達の見立てを行い、その特性に配慮した具体的な助言や提案、環境調整が必要とされる点です。困難事例であればあるほど、これらは重要となります。今回は、このような発達の視点を大切に、スクールカウンセラーの活動についてお話しできれば幸いです。
Ⅰ.発達障がいを伴う、またはそれが疑われる児童生徒への理解と対応について
1)自閉スペクトラム症およびADHDの概論
保護者や先生方に特性への理解を促す際にも使えるような、平易な説明や例を織り交ぜながら進めます。
2)児童生徒の面接場面における具体的配慮や工夫について
導入、面接時間の調整、面接時における質問や会話内容などの工夫、注意点、児童生徒と環境(人を含む)を繋ぐ取り組みなどについてお伝えします。
※子ども達を追い詰めがちな対応や声かけ、反対に誤解がなく受け止めてもらいやすい伝え方についても扱います。
3)児童生徒にとって葛藤や困難の大きい場面への具体的支援について
選択肢を挙げる、共に対処を考える等の方法とその上での配慮、物事のメリット・デメリットを共有することについての重要性などを具体例をあげてお伝えします。
4)環境調整について
学校や家庭における物理的・対人的な環境調整や注意点(調整を行うラインの検討や見直しなど)を多様な例やエピソードと共に具体的にお伝えします。
5)児童生徒の自己理解を促す働きかけについて
短期的・長期的スパンでの見通しの共有、生活のリズム作り、居場所作りなどについてお伝えします。
6)その他(困難とされる事例、解離、LGBTなど)
Ⅱ.保護者面接での配慮と具体的対応について
たいていの場合、保護者の方々は子育てや日々の生活面における具体的な悩みを抱えて来談されます。SC側からの保護者への提案や助言、具体的説明の有無、またそのあり様が信頼関係やケースに与える影響は大きいといえます。
1)保護者との面接(カウンセリングあるいはコンサルテーション)での工夫や配慮について
発達障がいの疑いをどのように伝えるか、障がいという言葉を使わず保護者に理解を促す工夫、困り感や抑うつ感の強い保護者への配慮、問題行動を親子関係のみに帰属すること(またはそう伝わること)のリスク等についてお話しします。
2)診断をしないSCの立場だからこそ、具体的かつ丁寧に説明したい事柄等について
“この子は大きくなれば問題ない”、“○○が苦手だから配慮してくださいor取り組む量を減らしてあげてください”など、よく使われる説明であっても保護者が混乱する場合があります。
3)保護者の困りごとへの具体的助言や提案について
歯磨きや宿題をしない、ゲームの時間を守らない、スマホでのSNSや動画へののめり込み、癇癪を起こす、暴力行為、子どもを理解できない等、具体的な助言や提案についてお話しします。
Ⅲ.教職員との連携や学校で行える環境調整について
1)子どもの状態に合わせた具体的な取り組みについて
パニックの頻度が高い、不安が強い、特定の人物や状況を避ける、立ち歩きや授業妨害が目立つ、本人の訴えと事実とが違う等、児童生徒への理解と対応についてお話しします。
2)“配慮”に消極的な先生との関係作りや環境作りを進める方法について
先生方の心情への配慮やSCとしての具体的な動きについて説明します。
Ⅳ.他機関や他職種との連携について
1)病院、療育機関、放課後デイサービス、適応指導教室(フリースクール)、区役所、児童相談所等との連携、SSW、民生委員との連携などについて
2)連携の上での注意点(見立ての違いがある、状態が悪化している等)や対処について
※同一の方が3箇所の病院を回り、“自閉スペクトラム症”“ADHD”“障がいではなく母子関係の問題”等、全く別の診断を受けて混乱なさるケースなどが実際にあります。
Ⅴ.グループディスカッション
講義に加え、グループディスカッションを行います。発達障がいに纏わるさまざまな対応や環境調整の方法を、参加者がそれぞれの活動現場に沿う形で具体的に落とし込めるようサポートをします。参加者によって勤務先で得られる発達障がいや環境調整等への理解・協力の度合いが異なることが想定されるため、内容だけでなく、この交流自体がSCとして様々な状況に備えることに繋がります。
※対象校種は小学校、中学校、高校です。
※内容については、多少変更になる可能性があります。
以下のセミナーもご参加受け付けております。
※第3回SC養成セミナー「スクールカウンセリングマネジメントについて学ぶver.2」
詳細はこちら
※第4回現場で役立つSC養成セミナー「教職員研修の実施の仕方について学ぶ」
第4回セミナーでは、アンガーマネジメント研修の実践報告を予定しています。ご関心ある方は是非ご参加ください。
詳細はこちら
てだのふあカウンセリングルーム事務局
所在:大阪市北区浪花町14-33 OMビル608
問い合わせ先:inquiry@youji.kawazumi.jp
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