カイン・コンプレックス(きょうだい葛藤)について学ぶー心を豊かにする処方箋ー
記事カテゴリ:心理カウンセリング
本記事では、カイン・コンプレックス(兄弟葛藤)について、『北斗の拳』を題材に、解説していきます。
1)「カイン・コンプレックス」とは
名称についてはご存知の方も多いと思いますが、「カイン・コンプレックス」とは、C.G.ユングによって提唱された概念で、親からの愛情をめぐって、兄弟姉妹(同胞)に対して抱く葛藤≒複合感情のことを言います。「同胞葛藤」とも呼ばれ、旧約聖書『創世記』第4章に登場するカインとアベルの神話が基になっています。
カインとアベルは、アダムとイブの最初の子であり、双子の兄弟です。そして、兄カインは土を耕す者に、弟アベルは羊を飼う者になります。
ある日、カインは主に愛されなかった憎しみのあまり、アベルを殺してしまいます。カインは主の怒りをかい、土地から追放されてしまいます。この殺人は「人類最初の殺人」とされています。
『羊の群れの中から肥えた初子を神に献げた。主はアベルとその献げ物に目を留められたが、カインとその献げ物には目を留められなかった。カインは激しく怒って顔を伏せた。』(創世記4章4-5節 日本聖書協会『聖書 新共同訳』)
2)カイン・コンプレックス(きょうだい葛藤)と人間関係
ユングは、「兄弟の関係において差別的に親の愛情を受けた場合、それによって苦しんだ原体験は、兄弟以外の関係にも投影される」としました。また、「このコンプレックスを負う者は、親の愛を巡る葛藤の相手となった兄弟と同じ世代の周囲の人間に対して憎悪を抱くこともある」と指摘しました。
つまり、親の愛情をめぐるカイン・コンプレックスがあると、友人関係や恋愛がうまくいかないということです。
日本のユング心理学の第一人者である河合隼雄は、その著書のなかで、「誰しもがカイン・コンプレックスの申し子であると認識しなければいけない」と述べ、「誰しもが不可避的にカイン・コンプレックスの影響をうけている」とし、カイン・コンプレックスについて考えることの意義を指摘しました。
3)カイン・コンプレックス(きょうだい葛藤)と心の悩み
カイン・コンプレックスは兄弟がいる人なら誰しもが多少なり抱えている複合感情(葛藤)です。しかし、カイン・コンプレックスが強すぎると、カイン・コンプレックスは無意識化であなたのあらゆる人間関係に影響を及ぼし、豊かで肯定的な人間関係の形成を阻害します。カイン・コンプレックスは『北斗の拳』のラオウのように、あなたに人間関係の孤立をもたらします。もしもあなたが恋愛や親子関係、友人関係など様々な人間関係においてうまくいかない悩みをもっているなら、その背景にはカイン・コンプレックスが関わっているのかもしれません。
また、カイン・コンプレックスが登校渋りや不登校、強迫神経症など様々な精神疾患の要因になっている場合も少なくありません。
ですから、カイン・コンプレックスに心当たりがある方は、カイン・コンプレックスについて、一度しっかりと振り返ってみることをお勧めします。
カイン・コンプレックスに向き合うことは人によっては非常に辛いことかもしれませんし、あなたが抱えているカイン・コンプレックスは、あなたが生きている間には解消できないレベルのものかもしれません。
しかし、たとえ解消できなくても、自身の内にあるカイン・コンプレックスの存在を知り、ある程度コントロールすることは可能です。目指すところはコントロールなのかもしれません。
それでは、どうしたらカイン・コンプレックスをコントロールし、解消していくことができるのでしょうか。そのためのヒントを、きょうだい葛藤の物語として有名な『北斗の拳』から学ぶことにしましょう。
4)『北斗の拳』とカイン・コンプレックス-『北斗の拳』の真の主人公は-
1.はじめに
皆さんは『北斗の拳』をご存知ですか?『北斗の拳』は、1984年にアニメ放送された作品で、原作は、原作:武論尊、作画:原哲夫による漫画です。男性に熱い支持者が多い作品です。
物語の内容としては、「(母をめぐる)兄弟争いに巻き込まれて多くの人々が死んでいく物語」という表現にみられるように、兄弟争い(きょうだい葛藤)が中心的なテーマになっています。主人公はケンシロウですが、この物語の醍醐味はなんといってもラオウの生きざまにあります。ラオウの生きざまはカイン・コンプレックスの克服の道筋を見事に示してくれています。
『北斗の拳』についてよく知らない人もおられると思いますので、以下に物語の設定についても簡単に紹介しながら、ラオウの歩みを辿っていきたいと思います。
2.世紀末覇者・ラオウと世紀末救世主・ケンシロウ
北斗神拳の門下生であった長兄・ラオウ、次男・トキ、三男・ケンシロウの三兄弟が、一子相伝(一人しか受け継ぐことができない)の北斗神拳伝承者の座を巡って闘いあった結果、ケンシロウが北斗神拳伝承者に選ばれます。
しかし、その結果を受け入れられなかった長兄・ラオウは、2000年もの間守られていた「北斗の掟」を破り、伝承者争いに敗れた後も北斗神拳を使い続け、恐怖によって世界を治めようとします。ラオウは次第に「世紀末覇者」と呼ばれ、人々から恐れられるようになります。
一方で、北斗神拳の伝承者に選ばれたケンシロウは、ユリアと結婚することになっていたのですが、ユリアに強い想いをよせていた南斗聖拳のシンによってユリアを奪われてしまいます。その際に、胸に七つの傷を負わされます。こうして、ケンシロウはさらわれたユリアを探し救いだす旅にでることになります。ケンシロウはその旅のなかで、多くの敵(とも)と拳を交わし、心に触れ、その敵(とも)が抱えていた悲しみを背負っていきます。そして、いつしか「世紀末救世主」として称賛されるようになります。
3.ユリアを求めて
初期のラオウは、「天」を手に入れるため、あらゆる猛者を力でねじ伏せることによって世界最強の男になることを目指していました。
しかし、ケンシロウとの闘いのなかで、自分が求めていたものは「天」ではなくユリアであったことに気がついていきます。そこから物語は、ユリアをめぐる長兄・ラオウと三男・ケンシロウの闘いの物語に移っていきます。
4.ラオウの転機と「恐怖」-究極奥義「無想転生」をめぐって-
数度目のケンシロウとの決闘において、ラオウは初めて敗北を喫します。ラオウは、ケンシロウが修得した北斗神拳究極奥義・無想転生の前になす術がなかったのです。と同時に、ラオウはケンシロウの瞳に今まで抱いたことのなかった「恐怖」を感じていました。
そして、ラオウは師・リュウケンが死に際に発した言葉を思い出します。
●ラオウ「わが師リュウケン・・。最後に一つ聴こう。北斗神拳に無想転生という究極奥義があるときく。それはどんな奥義だ…?」
●リュウケン「ワシにも教えることはできぬ…。北斗2000年の歴史のなかでそれを体得したものはおらぬ。この世で最強のものは「無」。その「無」より転じて「生」を拾う…それが無想転生…。うぬがいかに強大になろうとも、この奥義だけはつかめん。わかるかラオウ…。うぬはあまりに強大なその野望ゆえに、悲しみを知らぬ…。…それは悲しみを背負った人間のみが成し得る…」
師・リュウケンの言葉を思い出したラオウは自身の悲しみについて考えるようになっていきます。その一方で、ケンシロウとの闘いで感じた恐怖を心の中から一掃するべく、ラオウを過去に一度だけ恐怖させた男、南斗五車星の「鬼のフドウ」との決闘に望みます。
5.「鬼のフドウ」との対決
フドウはその昔、あまりの冷酷さゆえに「鬼のフドウ」と呼ばれた猛者でした。しかし、どんな生命をも慈愛する幼きユリアに出会い心を打たれ改心したフドウは、その後親がいない子どもたちをひきとり育てる日々を送っていました。そして、フドウは多くの子どもたちに見守られながら、ラオウとの決闘にのぞみます。
ラオウはフドウとの決闘においてはじめて退き、フドウに敗北を喫します。ラオウは、フドウや子どもたちの眼のなかにケンシロウとの闘いで感じたものと同じ種の「恐怖」を感じたのでした。その「恐怖」はラオウの身体を硬直させ、身体のなかに刻みこまれるほど強烈な感情だったのです。
ラオウの手下によって瀕死の傷を負わされたフドウは「悲しみを知らぬ男に勝利などないのだ…」とラオウに言い残し、息絶えます。ラオウは「鬼のフドウ」にではなく、「悲しみを背負ったフドウ」に負けたのでした。
6.悲しみを見つめて
フドウとの闘いに敗れ、はじめて「恐怖」を体験したラオウは大混乱に陥り、闘いをやめ居城に引きこもります。そして、自身の悲しみに向き合うことを決心します。どんなに燃え盛る炎をもってしても打ち砕かれることのなかった自分の体を恐怖させ、退かせた「悲しみ」とは何なのか・・・。
ラオウは悪夢に怯えながらも問い続けた末に、「悲しみとは愛である」ことに気づき至るのでした。
7.「愛」を取り戻す
「悲しみとは愛である」と気づいたラオウでしたが、未だ「悲しみ」と「愛」を体験的には知りませんでした。そのため、ラオウは「愛は悲しみをうみ、悲しみが愛を呼び起こすときく」「お前を失うことで初めて知ることができる」「お前の命、俺にくれ」とユリアに詰め寄ります。
しかし、そのラオウにも献身的に接し、自ら命をさしだそうとするユリアの姿に、ラオウはたじろぎ、はじめての感情の高ぶりを経験します。その瞬間、その昔に弟・トキによって指摘された言葉が思い出され、いっせいに涙が溢れでて、この感情が愛なのだと、自分が愛ゆえにユリアを追い続けていたのだと悟ったのでした。
8.愛を刻んで
ケンシロウとの最後の決闘において、ラオウもまた無想転生を発動させます。二人の闘いは熾烈を極めましたが、二人の間にはすでに憎しみなどの敵意はなく、ライバルとして戦う幼き兄弟の頃に戻っていました(きょうだい葛藤が解消、克服された瞬間)。
ケンシロウは「北斗2000年の掟」に従って、ラオウの拳を封じるべく、ラオウを倒し、ラオウもまたケンシロウに出会えたこと、ケンシロウによって倒されることに感謝し、自ら命を絶ちました。
ラオウが亡くなった後、ラオウによって殺されたはずのユリアが生きていたことをケンシロウは知ります。そして、ラオウの真実を知って驚いたのでした。
ラオウはユリアを殺したのではなく、自らの生命エネルギーをユリアに注ぐことによって、ユリアが抱えていた病の進行を遅らせ、ユリアが長生きできるようにしていたのです。ラオウはケンシロウへの勝利よりもユリアへの愛を選んだのでした。
9.『北斗の拳』はラオウの人格変容の物語だった
『北斗の拳』の代表曲に『愛を取り戻せ!!』(クリスタルキング)がありますが、この歌はまさにラオウのことをさしていたことが分かりますね。表向きにはケンシロウが主人公として描かれていますが、『北斗の拳』は実はラオウが愛を取り戻し、人格がより高次の人格へと変容する物語だったのです。
いかがでしたか?『北斗の拳』についてよく知らなかった方も少し理解できましたでしょうか?物語をよく感じるためにも是非漫画やアニメを見てくださいね。
5)ラオウの変容過程に学ぶ、カイン・コンプレックス克服の道筋
1.カイン・コンプレックス(きょうだい葛藤)の象徴としてラオウ
ラオウの最後の死は、ユング心理学的には「象徴的な死」と考えられます。また、先出の記事でも述べた「死」と「再生」のテーマが表現されているとも言えます。これを分かりやすく言えば、ラオウはあなたの心に潜むカイン・コンプレックス(きょうだい葛藤)であり、象徴としてのラオウが死ぬ(変容する)ことは、あなたの心のなかでカイン・コンプレックスが改善解消されたことを示しているのです。
2.なぜラオウは変容できたのか?
ここで重要なことは、なぜラオウが変容できたのかを考えることです。
一番はなんと言ってもケンシロウの存在です。ケンシロウは救世主としての象徴であり、ユング心理学では「英雄」と呼ばれる象徴イメージです。ユング心理学では、より高次への人格変容には「英雄の誕生」が関わっていると考えられています。
この「英雄の誕生」には謎が多いのですが、少なくとも「葛藤に向き合おうとする強い意志」が英雄を誕生させるのだと私は考えています。そのため、まずはあなたが自身のカイン・コンプレックスと向き合おうと覚悟を決めることが条件です。
しかし、その変容の旅は決して生易しいものではありません。あなたが気をぬいてしまうと、カイン・コンプレックスによってうみだされた燃え盛る炎、あるいは化け物によって、あなたは死んでしまう(病気になる)かもしれません。
そのため、カイン・コンプレックスに向き合うには、その過程を良く知る専門家に相談することを私はおススメします。
なお、詳細は省きますが、両親を目の前で惨殺され声がでなくなっていた赤毛のリンが、ケンシロウと出会うことによって声がでた瞬間も、心理学的には非常に大きな意味があり、感動的です。
※ ケンシロウは「傷を負った英雄」と言うことができます。勉強したい方は、秋田巌著『さまよえる狂気』(創元社)が参考になります。秋田巌氏は、ユング心理学者であり、かつ精神科医であり、河合隼雄先生とも非常に繋がりの深い先生です。詳細はこちら
3.ラオウ変容の過程に学ぶカインコンプレックス克服の道筋
さて、ラオウ変容の過程を分析すると、その変容の過程には順序や要点があることが分かります。
❶まずは、自身の内面、特に怒りの感情に向き合うことです。いろんな人間関係、あるいは特定の人との関係においてうまくいかないことがあるなら、なぜうまくいかないのかについて、相手を非難して終わらせるのではなく、自分の内面を見つめます。怒りがあったり、得体の知れない気持ち悪さやしんどさがあったり、色々と気づきがあるでしょう。ただ、人間関係がこじれやすいのは怒りがあるときです。
なぜ私は怒りを感じるのか。冷静になって見つめてみれば、いつも陥ってしまう種の人間関係、コミュニケーションパターンが自分にあるのではないか。私が感じる怒りは強烈すぎるような気もする。それなら、なぜ私はこれほど怒りに震えてしまうのか、などと自分を見つめます。
この初期の段階はそれなりに苦しい作業です。「相手が悪い」などと発散するのはたやすいですが、そこから一歩踏み込んで、怒りについて、自分の内面について見つめることが必要になるのです。また、やみくもに見つめてもこんがらがってしまう可能性もありますので、カウンセリングなどを利用し、みつめるポイントについて理解できていると向き合いやすいでしょう。
❷怒りの奥には悲しみがあります。あなたは自身の「悲しみ」に気づいていますか? 最初、悲しみの存在が漠然としているときには、それは「気味が悪いもの」「触れたくないもの」「恐怖」として感じられます。その恐怖をさらに問い続けると、「悲しみ」の感情が意識化され、賦活されてきます。この過程は時に劇的です。悲しみがよみがえってくる過程は一瞬で、ラオウのように涙があふれて止まらない体験となるでしょう。
実際、私はそのような経験をした方に出会ってきています。何十年ものあいだカイン・コンプレックスを抱えつづけ、「両親は私よりも妹を愛していた」と50歳にしてはじめて号泣した方もいらっしゃいます。
この悲しみがよみがえってくる過程は、凍結した記憶感情が融解するようなものであり、「解離(かいり)した記憶が蘇ってきた」と表現することもできます。それは、あなたの頭の中で、もつれた糸がほどけ一直線にピンと張り、その衝撃が頭の中に響きわたるような感覚です。
この時、ラオウのようにあなたはパニックに陥るかもしれません。そのため、病を防止し先に進むためにも専門家の支えが必要です。
❸悲しみの奥には「期待」と「心の傷」があります。
「期待」は「欲求」と呼んでもよいでしょう。それは、「母や父にもっと愛されたかった」という愛情欲求です。カイン・コンプレックス(きょうだい葛藤)の克服のためには、自身の中にある愛情欲求、愛してほしいという気持ち、期待を認め、自身の気持ちに素直になり、愛を求めていた自分を受け入れることが必要です。
「心の傷」とは、「自分より他の兄弟のほうが親から愛されていた」というものです。この事実を受け入れ、でも一方で、「確かに私も親から愛されていた」と認めることができると良いのですが、これが難しいのですね。
そして、実に多くの人がこの根源的な欲求である愛情欲求に蓋をし、様々な苦しみに直面しています。愛情欲求を認めることは、強い痛みをともなう行為ですから、簡単にはいかないのですね。
しかし、もしあなたが愛情を求める幼い自分を受け入れることができ、きょうだいによる愛情差を認め(事実ではなく誤解に基づいている場合もある)、自身への親の愛情を認めることができたなら、あなたの心はラオウの変容にみられるように、とても穏やかなものとなるでしょう。あなたの心には光が差し込み、木々に溢れ、豊かな世界があることが感じられるはずです。
6)侮るなかれ、カイン・コンプレックス
人によっては「カイン・コンプレックスなんてくだらない」「子どもみたい」などと感じる人もいるかもしれませんね。
しかし、カイン・コンプレックスを侮ってはなりません。「人類最初の殺人」がカインによるアベル殺しであったことは、カイン・コンプレックスがいかに強大なものであるか、すさまじい怒りを内包しているかを教えてくれています。学校で出会う子どもたちのなかには、弟や妹に対し、「生まれてこなかったら良かったのに」と思っている子もいます。そのセリフにショックをうけて相談にくる保護者もいます。過去の歴史を振り返っても、兄弟が国を分けて相争う話は国外問わずたくさんありますね。また、昔は双子のきょうだいが生まれると争いが起こる不吉な兆しとして、双子をひきはなす風習もあったのです。
もしあなたがカイン・コンプレックスの存在に気づいていて、同時にその怒りに圧倒されそうな感覚があるのなら、無理に向き合わないことが賢明です。下手に手をだすと返り討ちにあって、調子が悪化してしまう恐れもあります。
カイン・コンプレックスは、何世代にもわたってゆっくりと解消していく代物なのかもしれませんが、もしカイン・コンプレックスをなんとか改善・解消したいと思われたなら、是非当カウンセリングルームをご利用ください。私自身が一卵性双生児に生まれ、カイン・コンプレックスを抱えた者として、知恵と覚悟をもってその旅路を御供いたします。
7)きょうだい葛藤と子育て
終わりに、きょうだい葛藤と子育てについて触れておきたいと思います。
きょうだい葛藤を深めるのは、きょうだいの「比較」です。「妹はいつもあんなに頑張っているのに、なんでお姉ちゃんのアンタができないの⁈」といったきょうだいを比較した声かけや親の態度が、きょうだい葛藤を大きくすると言われています。ですので、ついつい比較した言葉をかけてしまっていないか気をつけましょうね。
※本記事は、私の修士論文である『悲しみを背負う英雄-大地変容の物語-』をもとに書いています。
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