大阪市立の小学校にてアンガーマネジメントの授業(6年生)と教員研修を行いました。
記事カテゴリ:アンガーマネジメント
2020年1月31日㈮、アンガーマネジメントの授業(6年)と教員研修を行いました。
担任の先生が「聴く姿勢」をしっかりと作ってくれたので、子どもたちはしっかりと話を聴き、真剣に自分と向き合うワークに取り組んでいました。
卒業を控え、この1回しか授業を行う機会がなかったので、子どもたちにはアンガーマネジメントのなかでも肝となる「怒りの奥にある感情」について考えてもらいました。
その後の教員研修では、1時間半という限られた時間でしたので、「怒りの感情」について丁寧にお伝えし、子どもたちと同じく「怒りの奥にある感情」について考えてもらい、その後は「アンガーコントロールシート」をつかって、考え方を広げて怒りを和らげる作業をしていただきました。十分にできなかったところは次回に行うこととなりました。
子どもも大人も怒りに関してはどのように付き合ったらいいのか同様に悩んでいると思います。特に先生は、子どもに教える立場であるので、「自分の怒りをコントロールしなければいけない」と完璧主義に陥りがちです。ですが、怒りを完璧にコントロールできる人などいないと思います。
子どもたちに感情コントロールを伝えていくためには、まずは大人が自分と向き合うことからですよね。私もアンガーマネジメントのライセンスをとるにあたり、向き合うにはしんどすぎるので墓場までもっていこうと思っていた自分の怒りと何度も向き合うことをしました。たくさん泣きました。そういう自分の経験があり、感情をコントロールすることの難しさや心の痛みを知って、はじめて子どもたちに響く言葉で伝えられるのではないしょうか。余談ですが、優れたカウンセラーになるためには、自分と向き合うことは必要不可欠です。
以下、感想を抜粋して掲載します。
【子ども】
・こんなにしんけんに怒り(イライラ)の感情について考えたことはありませんでした。これからは自分の気持ちの表し方をかえたいなと思いました。
・1次感情を考えることはなかったからいいきかいになった。怒りの気持ちも大切にすることの大事さがわかった。自分で自分の気持ちをコントロースるのは大変だけど、がんばってみようと思った。
・怒りなどの様々な感情や自分との向き合い方を知れました。方法は知れたけど、それを実せんするのは難しいと思ったので、少しずつでもやっていこうと思います。
・ぼくはおこったときいつもなぐっていたけど、このべんきょうをして、ことばでかいけつするとおちついたりすることがわかったので、これからはことばでいいかえしたいとおもいます。
・イライラを大切にする。一次感情を大切にする。むずかしかった。
・これだけでもきもちがスッキリした。かいぜん方法をみつけて、たのしい人生を送れるようにいかりをコントロールできるようにしたい。
・今日からふりかえって、いっぱいなくようにします。
・1次感情の大切さや、「イライラ」の原因(元)などについても、自分で考えふれることができ、本当に自分のためになる45分でした。そして、怒りの奥の存在の大切さにも、知識の幅を広げ、人生に必要なものを知れました。
【先生】
・仕事でもプライベートでも、怒る場面にたくさん出会います。その怒りが2次的な感情であるとは、知りませんでした。昨日、悲しく、怒った場面があったのでタイムリーでした。相手には自分の悲しくて怒っていることは伝えましたが、相手の背景まで考えられていませんでした。アサーティブコミュニケーションをとっていきます。本当にありがとうございます。
・1次感情を考えるのがとても難しかったです。言葉にできない。怒りなど負の感情を表に出すのが難しいです。子どもたちの前だと余計に正直になることが難しいですが、少しずつやっていこうと思います。また、キレている子の対処など、うけとめていけるようになりたいです。
・授業の中でも、うまく怒りと付き合えていない児童が多くいるなと思いました。指導者側がうまく言葉で伝える姿を見せていく必要があると感じました。そのためには、自分と向き合う時間を大切にしていくことが必要だと思いました。
・ストレスマネジメントはこの仕事をするうえで大切だと思いました。
・すぐ切れる児童がクラスに複数いるので、ためになるお話でした。もう少し自分自身で勉強し、子どもに話すことができればいいなと思います。また、色々教えてください。本日は本当にありがとうございました。
・アンガーマネジメントはなかなか難しいことだが、怒りと向き合いながら人生を送るためにも、自分にあった方法を探っていきたいと思います。今日はありがとうございました。
てだのふあカウンセリングルーム
2020-02-02大阪市立の小学校にてアンガーマネジメントの授業(6年生)と教員研修を行いました。