2018.3.11 東日本大震災 忘れない
東日本大震災が発生して、今日で7年が経ちました。
私は緊急派遣スクールカウンセラーとして、2011年4月に福島県の会津若松で心のケアに従事しました。そして、翌年2012年から2016年まで、断続的にですが、福島県飯舘村立の小学校や新地町立の小中学校で支援にあたりました。その間、たくさんの子どもたちや教員の先生方と出会いました。
被災地の支援活動では、悲しみを抱えた多くの人に出会います。話を交わしている間に、互いに急に涙がこみあげてきて言葉に詰まり、互いに目だけを見て会話するということもありました。支援から帰ってくる道中で、涙がとまらないこともありました。当時の出会いは、いまでも生々しく私の心に蘇ってきます。
東日本大震災の翌年、私は母を失いましたが、自分自身の経験も重なって、悲しみに寄り添うとはどういうことだろうかと深く考えるようになりました。
そして、東日本大震災の支援で出会った人々の交流は、心の専門家として大切なことをたくさん教えてくれました。また、ボランティアで行った福島県のいわき市での活動では、「心の専門家である前に人として大切なことがあること」を教えてもらいました。
先出の記事「グリーフケア」でも書きましたが、悲しみには「あまりにも深くて、他人の力ではどうしようもできない」ものもあります。そして、悲しみという感情は、本質的には「他人と共有できない」「一人で抱えていかざるを得ない」ものです。ですが、「悲しみが癒えるには時間が必要で難しいことだ」と知りながらも、あなたの悲しみを想い、理解しようとそばで寄り添ってくれる人の存在、そしてその人のあなたへの想いが、あなたを癒してくれるのではないでしょうか。
大切な人を忘れない。3.11
てだのふあカウンセリングルーム
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