Therapist
氏名: 川 住 陽 児
資格:臨床心理士 17年目 ※1
公認心理師 6年目 ※2
AMJ実践リーダーライセンス ※3
自我状態療法国際ライセンス※4
EMI basic,advance修了 ※5
センサリー・モーター・サイコセラピー レベルⅠ修了 ※6
臨床催眠初級・中級修了
アロマセラピスト 7年目 ※7
※1 日本臨床心理士資格認定協会発行の民間資格。国内で最も実績のある心理カウンセラーの資格。
※2 日本初の心理カウンセラーの国家資格。令和元年(2019年)春、誕生。
※3 一般社団法人アンガーマネジメントジャパンが発行しているライセンス。令和元年(2019年)7月に取得。
※4 2022年10月取得。一般社団法人EST-Jが主催している研修課程を終えることで得られる、自我状態療法の国際的な認定資格。
※5 EMI=Eye Movement Integrationの略称。眼球運動をつかったトラウマ体験の処理技法。EMDRとは異なった眼球運動をもちいて、トラウマ体験を処理する。
※6 2022年頃に日本に導入されたばかりの身体志向のトラウマケアの技法。海外では、ソマティック・エクスペリエンス(SE)とならび、トラウマケアのための技法として代表格的な地位を占める。「刺激と反応」の構図で分かり易い。
※7 日本アロマセラピー統合医学協会発行の民間資格。
【職歴】
現在:
・京都府スクールカウンセラー
・京都市スクールカウンセラー
・大阪市スクールカウンセラー
・大阪市内にある単科のメンタルクリニック(精神科/心療内科) 臨床心理士
過去:
・大阪市こども相談センター 教育相談員
・知的障がい母子通所 プレイセラピスト
・追手門学院大学地域支援心理研究センター附属「心の相談室」臨床心理士
・池永クリニック(心療内科)臨床心理士
・緊急派遣(被災地支援)スクールカウンセラー ※東日本大震災等。
【専門領域】
❶ 登校渋りや不登校に関する相談
❷ 親子関係の相談
❸ 思春期の子育て相談や小中高生の心理療法など、思春期臨床
❹ リストカットなどの自傷行為の対応と心理療法
❺ 両親の不和、親の精神疾患など、アダルト・チルドレンに関する相談
❻ いじめ・虐待・事件・事故などによるPTSD(トラウマ)の心理療法
❼ DV等の暴力被害に関する心のケア
❽ 大切な人を突然失ってしまったご遺族の方へのグリーフケア
❾ きょうだい葛藤(≒同胞葛藤、カイン・コンプレックス)の解消・改善
➓ 安定した「自分」の形成
⓫ 抑うつ症状の心理療法
⓬ パーソナリティ(人格)障害の心理療法
⓭「生きる意味がない」「生きている実感が湧かない」「誰にも理解してもらえない」「常に寂しさ、虚しさがある」などの実存的な主題、もしくはスピリチュアルな悩み(魂が関わる宗教的なもの)の相談
【対応領域】
➓ 職場の人間関係や仕事上の悩みに関する相談
⓫ 親子関係、夫婦関係など家庭上の悩みに関する相談
⓬ 恋愛に関する相談
⓭ パニック障害、社交不安障害、強迫性障害(強迫神経症)、うつ病など各種精神疾患の心理療法
⓮ 自律神経失調症、身体表現性障害、抜毛・円形脱毛症、頭痛・腹痛などの不定愁訴等、心身症の心理療法
⓯ 発達障がいに関わる相談
※様々な悩みに幅広く対応しておりますので、上記に関わらず一度ご相談ください。
【スーパーバイズのご案内】
若手カウンセラーの方のスーパーバイズもお引き受けしております。
新着記事に、スーパーバイズに関する詳細文を載せています。ご関心がある方は、ご一読ください。
その他の経歴
大阪府立天王寺高等学校を卒業。「宇宙の起源」に関心があり、東北大学理学部に入学。その後、京都文教大学に編入学。臨床心理学を専攻する。2007年、京都文教大学大学院にて修士号を取得。2008年より「臨床心理士」として活動。2019年2月、心理カウンセラーの国家資格「公認心理師」を取得。
業績:内閣府認証特定非営利活動法人 日本統合医学協会『公式テキスト2』(2022年3月)の心理学の項を担当。放送大学のラジオ教材で、過去3回にわたりゲストスピーカーとして出演。朝日新聞にて、2020年6月の記事で、学校現場におけるコロナ渦の取り組みを紹介される。
所属学会等
日本臨床心理士会会員・大阪府臨床心理士会会員・日本心理臨床学会会員・日本ユング心理学会会員・日本箱庭療法学会会員・日本遊戯療法学会会員
smartphone
セキュリティ
接続は暗号化しています。
今回の感染症災害における喪失体験について考える
記事カテゴリ:心理カウンセリング
今回の新型コロナウィルスによる感染症災害では、大切な人の死、大切なイベントの喪失、これから楽しみしていた、思い描いていた将来の喪失など、様々なレベルの喪失が生じています。学校現場においては、運動会であったり、部活の大会であったり、いくつもの喪失が起こっています。夏の甲子園の中止が決定したときの高校生球児たちの涙は、テレビで見ていても非常に辛いものがありました。
実はこれらの喪失体験による悲しみやショックをうけとめる(認識する)ことは容易ではありません。悲しみを悲しみとして、ショックをショックとしてうけとめる(認識する)ことは、意外に難しいのです。涙を流すということは、ある意味で、しっかりと出来事を受けとめられていると言うことができると思います。それを可能にしているのは、おそらく練習を一緒に頑張ってきたメンバー同士の繋がり、監督の存在、家族の存在だろうと思います。
人によっては、出来事をうけとめられず、涙も流せない人もいます。私の母は、祖母(母の母)が亡くなったとき、多くの兄弟が涙を流すなかで、一人涙を流さず、自分の母を見送っていました。涙を流せないという場合、流せないほど辛い、悲しいこともあります。
そして、それまで涙も流さなかった人が、あるときはっきりと喪失したことが感じられ、わっと涙を流すということがあります。そのような体験は、「語り」の中で起こることが多いです。
「語り」は力をもっています。その出来事について語ること、それによって心の奥にしまわれていた感情が、あるとき表にでてくるのです。
東日本大震災のとき、私は福島県下のある小学校の教頭先生と原発事故による影響を話していたとき、それまで普通に話していたのに、急に悲しみが感じられて、お互いに見つめあって、無言で目で会話をしたことがありました。なんともないと思っていても、その奥で、心はとても悲しんでいることもあるのです。
繰り返しになりますが、今回のコロナ災害では、様々なレベルでの喪失が起こっています。
喪失を喪失のままで終わらさせるのか、喪失のショックを越えて、その先の世界、自分の力で自分の人生の道を拓く創造的世界にたどりつくのか。そのポイントは、「語ること」と「分かち合い」です。
喪失の悲しみに包まれている方が、その先へと歩みだされることを願っています。
てだのふあカウンセリングルーム
2020-06-09今回の感染症災害における喪失体験について考える
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