アンガーマネジメントの感想ー今年度のアンガーマネジメント授業をすべて終えてー
記事カテゴリ:アンガーマネジメント
2月6日㈭に、
京都府内の小学校にて、
小学5年生へのアンガーマネジメント授業を終えて、
今年度予定されていたアンガーマネジメントのすべての授業を無事に終えることができました。
昨年7月に、
(一社)AMJが発行するアンガーマネジメントのライセンスを取得して以降、教員研修を皮切りに、子どもたちへの授業や保護者講演を実施してきました。
そして、授業をとおした子どもたちとの交流はとても新鮮で感動的で、大切な学びを私にもたらしてくれました。
私が発する一言一言に子どもたちがダイレクトに反応してくれているのがとても実感できました。子どもたちは知識を吸収するだけでなく、私という人間をみている、聴いている、そんな感じがしたのです。それだけに、先生という職業の凄さ(魅力ややりがい、責任や大変さ等)を感じました。
私が今回子どもたちに伝えたアンガーマネジメントは、正解がなく、子どもたち一人一人の人生に深くかかわっている怒りを扱ったものです。
その意味では、私自身が自分の怒りとどのように向き合っているかが問われることになります。
そもそも私がアンガーマネジメントのライセンスをとった理由は、私にとって怒りは大切な感情だったからです。
トラウマを負っている私にとっては、怒りは『もののけ姫』の世界のように、非常に奥深い世界です。
その奥深い怒りの世界を表面的にあつかうようなーたとえば単に怒りを抑えるといったーアンガーマネジメントが広がってほしくないという強い想いがあり、同時に、怒りを大切にするアンガーマネジメントならば想いをこめて子どもたちに伝えられる、伝えたいと思ったことが、私がアンガーマネジメントのライセンスをとった理由でした。
私はスクールカウンセラーという心理の専門家だからこそ伝えられるアンガーマネジメントがあると思っています。
それは単なる知識ではない、自分の怒りや苦しみと向き合ってこそ分かる世界を知っているということです。もちろんこれは心理職の専売特許というわけではありません。先生にも自身の人生や感情に深く向き合っている人もいますし、心理職のなかにも自分と向き合っていない人や奥深い世界が分からない人もいます。
「スクールカウンセラーだからこそ伝えられる」というのは、私がスクールカウンセラーに抱いている理想、期待と言えるかもしれません。
私は「どのような家庭で育った子どもも学校には通ってくる」という点で、スクールカウンセラーの役割や責任をとても大事に考えています。
そして、私はこどもたちに怒りをコントロールする術を伝える一方で、子どもたちの怒りの奥にある苦しみやかなしみや孤独とった様々な感情を癒したいと真剣に思っています。
アンガーマネジメントの授業の感想で、ある子は
「アンガーマネジメントの人たちは、わたしたちのためにしてくれている仕事だということがわかった」
と書いてくれていました。
来年度も学校の先生方とともに、より多くの子どもたちの心の傷を癒せるよう、アンガーマネジメントの授業に取り組んでいきたいと思います。
てだのふあカウンセリングルーム
2020-02-11アンガーマネジメントの感想ー今年度のアンガーマネジメント授業をすべて終えてー
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