中学1年生対象:アンガーマネジメント授業-怒りの感情の奥にあるもの-
記事カテゴリ:アンガーマネジメント
2020年1月14日、京都市立の中学校で、1年生の子どもたちを対象にアンガーマネジメントの授業(心理教育)を行いました。
子どもたちには、ワークをとおして、自身の怒りの奥にある様々な気持ちについて考えてもらいました。
子どもたちは最初は戸惑いながらも、それぞれのペースで自分と向き合っていました。なかには難しかった人もいたと思いますが、大人でも難しい作業なので、皆さんよく取り組んだと思います。
子ども大人に関わらず、普段の生活では、自分の怒りについてじっくり考えることはあまりないかもしれません。
また、自分の感情を大切にすると言っても、なかなか難しいものです。それがネガティブな感情として捉えられがちな怒りの感情であればなおさらです。
しかし、怒りとは本来自然な感情であり、自分にとって必要で大切な感情です。そして、怒りの奥には大切ないろんな気持ちが存在しています。ですから、怒りを否定したり無視することは、そうした多くの気持ちまで無視することになります。そうすると、否定したり無視された怒りの感情は、しらぬまに心身をむしばんでいきます。
自分の怒りと向き合うことは大変な作業ですが、自分の大切な気持ちに気づき、本来の自分をとりもどし、自分を大切にしながら生きていくうえでとても大切な作業です。それが自分の心身の健康を守り、良い人間関係を築くことに繋がります。
子どもたちには怒りの感情を大切にすることを通して、自分のいろんな気持ちに気づき、自分の気持ちを大切にすることがどういうことなのかを、自分のペースでよいので、少しずつ学んでいってほしいと思います。
以下、子どもたちの感想を抜粋して紹介します。
・怒りがぼくらには必要なものであることに、おどろきを感じました。ですが、怒りはぼくらにとってすごく大切な物だということも同時に感じました。これから怒りとどう向き合っていくのかかんがえようと思いました。このけいけんを大切にしていきたいと思います。
・怒りの奥にはいろいろあるっていうことが分かった。
・イライラするだけではなく、1次感情を理解してそのイラつきをしっかり意見にできるようにしたいと思った。
・ふだんの怒りなどの理由や、その奥にある一次感情について知れたり、自分の感情について、くわしくみつめなおせたと思います。これからは怒ることだけでなく、一次感情もみつけてみたいです。
・2次感情(怒り)をその勢いのまま伝えてしまうのではなく、一度深呼吸して、一次感情を自分の中で見つけてから、相手に優しく伝えるようにしたいと思いました。
・暴力だけでなく、他のことで発散しようと思った。
・自分の怒りの中には、多くの感情があることが分かった。これからは怒りをおさめられるようにする(暴言を言い過ぎた)。
・なぜ怒っているのかを忘れないようにしようと思った。
・何か1つのことについて怒るというのは、必ず理由があって、その理由が分かると、自分の感情とも向き合うことができるのかなと考えました。自分の気持ちを理解できるのは自分だと思うので、小さな物事に対してでもちゃんと接していけるようにしたいと感じました。
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2020-01-20中学1年生対象:アンガーマネジメント授業-怒りの感情の奥にあるもの-
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